年齢を重ねるにつれ、足が弱ってきますが特にうしろ足が弱りやすいのでちょっとした段差などでもつまずくことが増えてきます。転倒に伴うけがだけでなく、何回も転んでしまうことで怖がってしまい歩くことへ恐怖心を抱いてしまう事もあります。
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室内犬で転倒が続く場合は、段差をなくすために板を置いたりする工夫が必要になります。老犬は視力が落ちることもあるので、角があるような家具には保護材を犬の通り道には床にタオルなどを敷いてあげるのもいいでしょう。

散歩も若いころとは違ってハイペースは到底ついていけません。かといって全く運動をさせないのも考え物。家の中など限られたスペースでもかまいませんので適度な運動をさせてあげましょう。餌や水を少し離れた場所に置いて歩かせるといった工夫も必要になります。できる範囲でいいので体を動かすことを考えていきましょう。

爪切りも重要です。爪が伸びていると肉に爪が食い込んでしまい、血が出てしまう事も。爪がじゅうたんに引っかかってしまい転倒してしまうこともあります。飼い主がしっかり
とケアしてあげることで予期せぬけがを予防できます。

足の衰えの初期症状

  • 歩き方に元気がない
  • 歩幅が短くなった
  • 歩くスピードが遅くなった
  • 歩くときふらつくようになった
  • 伏せの姿勢から立ち上がるときに引きずるようになった
  • 歩いている時びっこを引く
  • 立ち上がるとき足を痛がるようになった
  • 立ちあがる時に足を痛そうにする
  • 立っている時に足が震える
  • 足がけいれんしている

こういった症状が出てくると足が衰えてきたと考えていいでしょう。自力で歩く事が困難なのであれば犬用の車いすや歩行用のハーネスやカートを使ってできるだけ歩行を可能にしていく必要があります。

日々のリハビリ方法

リハビリやマッサージを毎日続けることで筋力の衰えを少しでも遅らせることは可能です。老犬の足の1本1本を上下にゆっくりと動かします。その後足首、かかとを動かして足の付け根やひざの曲げ伸ばしをしていきます。最後に首からしっぽまで優しくなでてあげましょう。関節の硬直を改善したり、関節を開く効果があるとされています。

マッサージをすることで血流もよくなるので冷え性改善にもつながります。足が冷たい犬に有効な方法です。食事療法としてサプリメントがあります。関節に効くサプリとしてグルコサミンがありますが、病院の治療薬、市販薬の両方があります。獣医に相談の上でどちらがいいか決定しましょう。

足の病気のあれこれ

足にしこりがあったり関節の周りが腫れている場合はがんの可能性があります。これは足の骨にできるがんで大型犬に多いとされています。がんに侵されていると足を引きずったり、足が震えたり、足がふらつくといった歩行困難の状態になります。骨腫、骨肉腫、骨肉腫、リンパ腫とよばれるがんの疑いがあります。

原因は遺伝や運動不足、食生活などがあります。足に傷があったり足を何回も噛んだり、なめたり、掻いたりといった部位に炎症があったりすれば感染症の可能性があります。犬とけんかして傷が出来たり、散歩の途中で傷ができてしまったときに放置してしまうと感染症を引き起こすこともあるのです。足が動かない、足が曲がる、足が腫れる、足がマヒする、足が壊死するといった症状を引き起こします。早期の治療をおすすめします。

足が震える原因

老化現象として筋力の低下が原因で足で上手に体を支えるできなくなってしまいます。ダックスフンドのような極端に足の短い犬種、大型犬でよくみられる症状です。震えの状態が確認できたら早めに治療していきましょう。

後ろ足の震えとヘルニアについて

衝撃を吸収する椎間板はクッションの役割をしています。この椎間板は遺伝的な体質で水分を失って弾力性を失います。日常生活の背骨にかかる無理な負担の蓄積によって椎間板ヘルニアが出やすいようです。発症部位も様々な場所があり、腰だけでなく首のヘルニアもあります。頸部ヘルニアになってしまうと首に鋭い痛みが走ります。じんじんとした痛みが走って神経麻痺で足を引きずってしまうことも。首であっても足にダメージを与えてしまうのがヘルニアの怖いところです。症状が悪化すれば立ち上がることもできなくなります。

ヘルニアの注意点

全力疾走や段差の上り下りが腰に負担をかけます。飛んだり腰をねじるのもよくありません。飼い主が老犬を抱っこする時も腰を支えて持ち上げてあげることが大事です。力のない子供が抱っこしてしまうと腰に負担がかかることも。負担がかからない抱っこの方法は歩いているときの姿勢で抱えることです。

後ろ足の震えと小脳の障害

老犬の小脳に異常をきたすと後ろ足が痙攣することがあります。このことによって動きがぎこちない、歩けない、よろける、といった症状が出てきます。小脳はスムーズな動きや正しい姿勢を保つために必要器官です。こういった状態を小脳障害と呼びます。