犬の老化現象は8歳くらいから始まります。徐々に無駄吠えが増えていくのは痴呆が原因といわれています。老犬の無駄吠えは主に夜泣きです。
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痴呆が原因の場合は昼と夜が逆転しています。寝てばかりいると余計に症状が悪化して寝言のように繰り返し同じことを言うこともありますし、突然びっくりするくらい大きな声を叫ぶこともあります。こういう場合は生活のリズムを取り戻すために昼にお散歩に連れていったりして疲れさせることによって、夜眠れるようになります。悩まずに獣医に相談するのもいいと思います。薬や生活に関する工夫をアドバイスしてもらえるので、飼い主の心の負担の軽減につながります。

ただし、絶対に痴呆と決まっているわけではありません。体調が悪かったりで思ったように動けないのでイライラして鳴いていることもあるでしょう。単純にさみしくて飼い主を呼んでいる場合だってあります。何か他の病気がひそんでいる可能性もありますので病院で調べてみるのが大事です。

声かけをしてあげる

無駄吠えをしている老犬は神経質になっていて、何かにおびえている可能性もあります。そんなときは優しく体を抱き寄せてあげましょう。そして鼻と口を抑えてあげます。その状態で小さく静かに、しーっと声をかけてあげます。そうすると絶対とはいえませんが、少し気持ちが落ち着いてくることがあります。犬が怖がっている時には一番信頼できる飼い主がそばにいてあげるのが一番落ち着くはず。寄り添ってあげたいですね。

アロマ効果を使う

ローズマリー、レモン、ラベンダー、オレンジのアロマオイルを使うことで老犬の痴呆や精神の安定につながることもあります。

使用方法

  • 昼用(午前中2時間使用)
    ローズマリー2滴、レモン1滴 神経細胞活性化作用・交感神経作用
  • 夜用(就寝前1時間前~2時間)
    ラベンダー2滴、オレンジ1滴 神経細胞活性化作用・副交感神経作用

これらを犬が気に入っているタオルに少しかがせてあげることで、気持ちがおさまることがあります。人間の痴呆対策でもよく使える方法です。

DHAサプリメントも痴呆に効果があるとされています。夜泣きの初期症状に効果があるとされています。とはいっても一番効果があるのはやはり飼い主との触れあいです。脳を活性化させて老化の進行を遅らせる作用があります。

夜鳴きが始まったら痴呆だけでなく寝たきりになる可能性も考えておきたいもの。どうしても、老犬になると筋力や体力が衰えることであまり運動しなくなってしまいます。こうして体が弱って寝たきりになってしまうと、動けないストレスもあって夜鳴きが始まることもあります。

さみしさで鳴いてしまう場合も

老犬になるとさみしくて鳴いてしまうこともあります。飼い主がそばにきてあげて、大丈夫だよ、ここにいるよ、というとおさまる場合もあります。若いころに比べるとやはり耳が遠くなったり、自分が吠えた声すら聞こえない、飼い主の姿が見えない、飼い主のにおいがしないなどといった変化にとまどい、余計にさみしくなって鳴いてしまいます。こうした場合は飼い主が犬のそばに寝てあげたり、飼い主のにおいがする靴下やタオルなどを置いておくのもいいようです。

他にもいろんな方法で解決する場合もあります。

  • おもちゃとぬいぐるみを一緒に置いておく
  • ラジオなど音の出るものを置いてみる
  • 湯たんぽをタオルでくるんで一緒に置く
  • ケージを覆い、光などを和らげる

クレートに入れると夜鳴きする場合

クレートはお出かけのときだけでなく、寝床としても使えます。なので落ち着くし使い勝手がいいと思われがちですが、犬によってはこれに入れると急に鳴く場合があります。本来は犬は狭い寝床で暮らすのでゆっくり安心できる場所のはずです。それを嫌がるには嫌な思い出があるからでしょう。

犬が一匹で過ごすときに留守番をさせるためなどといった動きを強制的に封じ込める場所として利用していると、犬はここをさみしい辛い場所と認識してしまいます。これを防ぐには飼い主がいるときにもクレートを使用して、クレートの中におもちゃなどを置くなどしてここは楽しい場所だと思わせることで安心させることができます。

関節の痛みによる夜鳴き

老犬も人間のように年を取ると関節の痛みで夜鳴くことがあります。特に犬の老化は後ろ足から始まります。散歩を嫌がったり、足が震えたりするのも関節の痛みからです。病院で痛み止めを打つか、コンドロイチンサプリメントを飲む方法が一般的です。

マッサージをする

背中や足を優しく揉んであげると気持ちいいのか、ほわーんとして安心するのか機嫌がよくなって、またしておくれといわんばかりに近づいてきます。血流がよくなるので健康にもいいですし、認知症予防にもつながります。そうすることで不安になったりいらいらしたりする可能性も減っていきますので、自然と夜鳴きも減っていくはずです。マッサージをすることで飼い主とのコミュニケーションをはかる効果もあります。