人間もそうですが、1日中家の中や狭い所に閉じこもっているとイライラしすると思います。それが悪化するとうつのような症状になることもあります。それは犬にも同じことが当てはまります。
dog-413849_640
ではどのような症状が出てくるのでしょうか。飼い主が忙しいからといって犬を放置すると犬もそれに対してわかりやすい反応をします。どうせ自分はほったかし、愛されていないとわかるとしばらくして飼い主が散歩に行こうと誘っても、ふーんとそっぽを向いたり、横を向いて無視したりしていうことを聞かなくなります。

よく言うことを聞いてくれないからこの犬はだめな犬、なんていう話を聞くのですがそれは犬の気持ちをわかっていない証拠です。犬だって物ではなく、人間に似た感情を持っているのです。

しかし犬は人間に比べると年を取るのが非常に早い動物です。犬種にもよりますがおよそ1年半で成人します。10歳を越えると人間でいう60歳を越えて老犬と呼ばれるようになります。ドッグフードを購入する際に10歳以上という表示が多いのはそのためです。

このくらいの年齢になると散歩にいったとしても、足腰が弱ってきていて途中で休んだり、ちょっとした段差につまずいたり、すぐに息切れして苦しそうにしたりといった状態になるのです。去年までは平気で飛び越えていた階段も登れなくなってしまったりします。

そのくらいあっという間に老犬になってしまうので飼い主はその変化に唖然としてしまうのです。とはいっても犬は足腰が不自由になっても狭いケージの中にいたいわけではありません。どうすればいいかというと一戸建てで庭付きの家に住んでいるのであれば、自宅の庭で遊ばせてあげましょう。

ちょっとした緑がある場所に放してあげるだけで犬は喜びを全身で表してしっぽをふります。自然がある場所で散歩をするのも大事なことです。

都会のアスファルトの上を散歩させると足に負担がかかりますし、夏は熱がこもり、冬は冷たさがダイレクトに伝わってきます。若いときには平気だったことも老犬になると大変に身にこたえるのです。それがひどくなると足の裏の肉球が傷ついてしまうこともあります。そうなると専用のクリームでのケアが必要となってきます。人間も仕事などで外を歩き回っているとかかとが乾燥してしまったり、ひび割れしてしまったりしますので考え方は同じです。

土の上を歩かせた方が足に負担がかかりません。長時間の散歩は無理なので、犬の体調やそのときの天候などをみて無理をさせない程度に散歩しましょう。

特に夏の暑い時や秋冬の空気が乾燥する時はのどがかわきますので、こまめに水分補給をした上での散歩が大事になります。ハーハー何回も言うようでしたら、休憩しましょう。

犬は人間と違って汗をかかないのでそのまま歩かせてしまうと熱中症のようになってしまいます。場合によっては涼しい場所に移動して休ませるか、少しの間だけ抱っこしてあげるなどの配慮が必要になると思います。

動かないからといって無理にリードを引っ張ってしまうと首がしまってしまうのでとても嫌がります。下手したら飼い主のことを嫌いになってしまうこともあるので強引に引っ張るのはやめましょう。

動かないということは飼い主に逆らっているのではなく、老犬の場合はしんどいから休みたいというサインだったりするのです。そんな犬が出しているSOSをきちんと見てあげることで犬との信頼関係を壊さないようにしたいものです。

また前述のように老犬になるとつまずきやすくなります。犬種によっては若い時から関節が弱い犬(小型犬や足の短い犬に多い)もいます。大型犬であってもやはり老犬になれば弱ってきますので段差でつまずくことが増えますし、下手したらそのまま転倒することだってあります。

小型犬の場合は体重が軽いのでそこまでダメージが大きくないのですが大型犬は体重が20キログラムを超えるものもいますので、転倒の仕方が悪いといろんなものにぶつかったりして骨折、もしくはヒビが入ってしまう事も考えられます。そのため無理に急こう配の坂道、階段などはあらかじめ散歩ルートから外しておくのが無難です。

老犬になると人間同様、心臓病、腎臓病などの成人病を発症していることも珍しくないので運動も動物病院から制限されていることもあります。その際には病院の獣医師に相談してどのくらいのペースで散歩や息抜きをさせてあげたらいいかを相談してみましょう。薬を飲んでいる犬も同様に気を付けてあげたいものです。

1日5分でもいいので、外に出してあげましょう。特に集合住宅に住んでいて、飼い主が仕事でずっと留守にしているとどうしても狭いケージの中に閉じ込めた状態になってしまいますので犬はストレスを感じてびっくりするくらい鳴き続けてしまいます。イライラして飼い主に噛みついてしまうことも出てきます。そんなときは犬を叱るのではなく、まずなぜそのような行為に至ったかを考えてあげることが大切といえるのではないでしょうか。