どうしても老犬になると体力が落ちるので若いころのように走り回ったりすることはできなくなります。そのため散歩に連れていかないで放置するようになりがちです。すると、飼い主は楽でいいかもしれませんが、どんどん体力が落ちていきます。そのためほっとくとどんどん体力が落ちる一方です。それが悪化すると寝たきりとなってしまいます。
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もちろん老犬に長時間の散歩は無理ですが、短時間であれば問題ないと思います。ちょっとケージの外に出してあげるだけでもストレス解消になりますし、5分程度近所を散歩させるだけでもずいぶん違います。あせって引っ張るのではなく、ゆっくりと時間をかけて遊ばせてあげましょう。途中で水を飲ませたり、休憩しながらでもかまいません。運動とストレス発散をかねて運動させてあげることで体力がついてきます。

室内犬で、散歩できる場所があまりない場合は室内でも運動はできます。ボール遊びでもなんでもかまいませんのでおもちゃなどを利用して、体を動かすようにしてみてください。
また床や段差でも転びやすいので滑りにくいカーペットやコルクをひいてみるのもいいでしょう。

ちょっとした転倒で転んだりしないように対策することが必要となります。骨折が原因でそのまま寝たきりになるケースもあります。

スクワットトレーニング

スクワットというとおおげさに聞こえてしまうかもしれませんが、要するにお座りの体制から立ち上がる行為を繰り返すことで後ろ足の筋力トレーニングになります。えさやおやつを手に持ちながら、鼻先から動かすことで自然とお座りと立ち上がることができます。ただ座っただけですぐにえさをあげてしまうとお座り=えさがもらえると勘違いされてしまうので数回繰り返した後にえさをあげるのが重要です。

食事にも気を配りましょう

老犬の寝たきり防止には食事も実は大事なのです。痩せすぎも、太りすぎもよくありません。食事の量を適切に調節して体重調整をします。ドッグフードを与えるときも骨を強化する食材を組み合わせてみます。魚、オリーブオイルなどは痴呆防止にもなりますのでおすすめです。

お手入れをしっかりする

老犬の被毛の状態、抜け具合、皮膚の炎症をしっかり見ることで病気の早期発見ができます。爪切りや肉球に生えた毛をカットしてあげることでスリップ防止になります。このように老犬の体を常にチェックすることで寝たきりを防ぐことが可能です。

動物病院に定期的に通う

老犬になったら定期的な通院が必要になります。怪我や病気が増える時期なので少しでも気になる症状があればすぐに動物病院に行きましょう。なにかあったときにすぐ相談できるようなかかりつけ病院を早めに探しておくのもいいでしょう。定期診断もきちんと受けるべきです。7歳までは年1回、9歳までは年2回、10歳になったら年4回が目安となります。

坂道を歩く

平坦な道を歩くよりも坂道を歩いた方がトレーニングになります。急こう配はもちろん、無理ですので、緩やかな坂道をゆっくりと歩きましょう。ひたすら無言で歩くのはもちろん疲れますので、飼い主が声をかけて励ましてあげながら一緒にのぼっていくことがいいと思います。途中でくたびれたら休憩してもかまいません。

首の筋肉を鍛える

犬の首が歩いている時に下がっているのは首の筋力が下がっているからです。そのままの状態でうつむいて歩いていると、いろんな物にぶつかって背骨が曲がったりする原因となりかねません。

こんなときはおやつを使って首の運動をさせます。おやつを上下左右に動かしていくことで首の筋力トレーニングになります。オーバーに動かすのではなく、ゆっくり行うのがポイントです。

寝たきりになる前の前兆

老犬は寝たきりになる前にどのような症状が出てくるのでしょうか。その過程を理解することで老犬の衰えを早く知ることができます。

  • 歩く速度が遅くなる 小股で歩く
    関節が悪くなり、筋力が衰えることで足がうまくあがらなくなります。とぼとぼ歩くようになり、明らかに坂道や階段を避けるようになります。
  • 後ろ足の歩幅が狭くなる 腰の位置が下がる
    股関節の動きが悪くなるため、腰を振って歩くモンローウォークがこれに当たります。
  • 伏せやお座りができなくなる
    背骨がゆがみ、股関節の動きも悪くなるので伏せやお座りができなくなります。座る時もきれいな座り方ができなくなるので横座りになります。
  • お座りからなかなか立ち上がれない
    後ろ足の筋力が衰えると立ち上がるのが困難になります。踏ん張りが効かなくなるので、お座りや伏せをいったんしてしまうとすぐに起き上がれないのです。
  • 足先が黒くなる 傷ついている
    老化現象が始まるとナックリングと呼ばれる前足の甲を引きずって歩く行為が始まります。しっかり前足をあげる筋力が衰えてしまうので地面にすれてしまうのです。

こういった行動が見られるようになったら早期にリハビリを行うのがいいでしょう。